金井隆之
声楽家、ギタリストおよび古楽器奏者として、17-18世紀の西洋古楽と日本古謡(民謡)の演奏を中心に活動する音楽家。歴史資料のリサーチや作編曲、インスタレーション創作など多角的なアプローチにより、音楽を媒介とした場や関係性をデザインするアート・ディレクターでもある。
音楽ディレクション団体「musicotta」代表として、文化財建築を活用したコンサートシリーズ「紡ぎ奏でる青梅」、森林の中で歌う合唱ワークショップ「Musikvogel」等、サイトスペシフィックな企画を手がけるほか、土地に根ざした民謡を編曲・上演する「うた地図プロジェクト」等の調査・実演活動を行う。歴史資源(建物、民謡、産業など)と音楽を掛け合わせる手法は、地域活性化や文化財活用の新たなモデルとして評価されている。
アコースティック・デュオ「ゆるアコ」(3331千代田芸術祭2014渋谷毅賞)、古楽器デュオ「Duo Rurie」(演奏家の船出応援コンサート2019年度グランプリ)、音楽団体incontro、Mozart Academy Tokyo、Duo Galeotti 各メンバー。青梅幼稚園音楽の日講師「森の音楽家」。
東京都大田区出身、青梅市在住。日比谷高校、国立音楽大学卒業。東邦音楽大学総合芸術研究所修了。プロジェクトスクール@3331第一期修了。声楽を故日比啓子、勝部太の両氏に師事し、草津音楽祭およびRadziejowice城マスタークラスにてR.カルチコフスキ氏に、仙台バッハアカデミーにてU.ハイルマン氏に学ぶ。
地域にまつわる古謡を歌いなおす「うたちずプロジェクト」、人・空間・音楽が出会う出張演奏「音楽直送便」、市民との共演関係を創るサークル活動「池袋マドリガル部」「宴会カンツォーネ部」、エコーを用いたインスタレーション作品「kaleidophony」など、多様な活動を自らの表現とし、また、学校や幼稚園でのアウトリーチ公演やワークショップ活動も積極的に行う。
ダンサーとの共演も多く、舞台に合わせた作曲や演奏のみにとどまらず、身体・声・音を巧みに駆使するパフォーマンスが、独特の存在感を放つ。わらべ館(鳥取市)主催の「即興音楽とダンスのワークショップ」には講師として度々招かれている。
2010年にアコースティック・デュオ「ゆるアコ」を結成し、3331千代田芸術祭2014渋谷毅賞を受賞。また、同芸術祭では久保田潤子氏との演奏において、山川冬樹氏に「独特の磁場の様なものを生み出す」と評され、以来、小編成のアンサンブルで親密な音楽空間を生み出すことに傾倒する。
ヴィオラ・ダ・ガンバの折原麻美氏と、墨田区主催「演奏家の船出 応援コンサート」2019年度グランプリ受賞をきっかけに「Duo Rurie」を結成。同時期にチェロ・ピッコロの十代田光子氏との「Duo Galeotti」を立ち上げるなど、バロック・ギターや6コース・ギターで17,18世紀作品の通奏低音を担う他、声楽家であり尺八奏者である阿部大輔氏との異色な編成でも活動。また、1600年ごろのヨーロッパに倣ったバロック・ギター弾き歌い、ジャズやポップスのギター演奏など、クラシックを主体にしながらも幅広いジャンルで活動する。
作曲家としてはテレビアニメ『4畳半神話大系』挿入曲「モチグマンのうた」を皮切りに、Google Japan や NTT 等のプロジェクト映像への楽曲提供を行う。狭山丘陵観光連携事業による「Sayama Hills Ride」プロモーション映像では、現地の民謡の節を楽曲に取り入れ、土地の歴史的文化資源と現在とをつなげる創作を聴かせる。
これまでの出演CDに、中村祐美(メゾソプラノ)『アリアンナの嘆き』、たまひび(古楽フージョン・ユニット) 『たまひび』、国立音楽大学合唱団『團伊玖磨合唱作品集 長崎街道』、Mozart Academy Tokyo (古楽オーケストラ/声楽アンサンブル)『G.Faure:レクイエム 他』『M.Haydn:レクイエム ハ短調他』 、村松稔之(カウンターテナー)『ゆりかごの歌』、arco(シンガー・ソングライター) 『mirai-zu 』『ura-ura』、ゆるアコ(アコースティック・デュオ)『ゆるアコ』などがあり、多ジャンルにわたる演奏・作曲・アレンジを担う。また、CD付書籍『歌声は贈りもの』(福音館書店)では録音編集エンジニアを、山口紗知『Mad Songs 古きイギリスの狂い歌』ではディレクターを務める。
日比谷高校、国立音楽大学声楽専修卒業。東邦音楽大学総合芸術研究所修了。声楽を日比啓子氏、勝部太氏に師事。草津夏期国際音楽アカデミーおよびラジェヨビツェ宮殿マスタークラス(ポーランド)にてリシャード・カルチコフスキ氏に、仙台バッハ・アカデミーにてウーヴェ・ハイルマン氏に学ぶ。
在学中、国立音楽大学音楽研究所バッハ演奏研究プロジェクトに参加。卒業後は、ロベルト・ガッビアーニ氏を冠するスーパー・コーラス・トーキョー(東京都主催)やヴォーカル・コンソート東京などに参加するほか、東京混声合唱団や二期会等の公演に出演。現在はMozart Academy Tokyo に声楽メンバーとして所属する他、音楽と芝居の公演団体 incontro や屋外で演奏活動を行う声楽団体アンサンブル・フェスティーノなどに参加。
様々な表現や伝え方を模索する中、ダンス、絵画、映像など異分野との共作を数多く重ねる。他者との言語・文化土壌の一致/不一致という、表現行為の前提に横たわる問題から、コミュニティや芸能空間のあり方、文化における時間的断絶と歴史観、西洋近代と日本的伝統観との衝突など思考を逡巡させる中、プロジェクトスクール@3331(文化庁委託事業「文化芸術プロデューサーの研修プロジェクト」現ARTS PROJECT SCHOOL)にて第一期生として学ぶ。アート・プロジェクトの方法論を取り入れながら、多様な関係性に開いた音楽表現のあり方を模索している。
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